開発体制

Development System 開発フロー

ここでは当社のSSD開発体制概要をお伝えします。
世界先端のSSD技術開発、製品化・活用に向けて
大まかな業務フローや活躍社員のインタビューも記載しています。

SSD開発フロー

先端研究から量産、応用技術まで自社で担っているのがキオクシアSSD開発の特徴です。
ご自身のスキルや経験に応じて、活躍可能なポジションが多数あります。

SSD開発フロー概略

各開発フェーズの概要・働く社員の声

各開発フェーズでの業務概要と、働く社員の声を合わせてお伝えします。

先端研究

IoTやビッグデータ、SNSなどに代表されるようなマーケットの動向を先読みし、3年後・5年後・10年後に、コンピュータシステムやストレージがメモリデバイスに何を求めているのか。次世代におけるソリューションを追求しています。時には産学官連携として次世代のメモリやコンピューターシステムの在り方をMITなどと協働研究して、次世代技術開発にあたる場合もあります。

#1 新規事業開発
(フラッシュストレージ戦略)

コンピューターシステムやSSD製品の動向から逆算して、既存製品の枠に限定されることなく新ソリューション・新商品の企画・立ち上げまでを担っています。代表的なものにはストレージシステム「KumoScale™」などがあります。今後の世の中や世界のトレンドを自ら切り開けるように先見と市場のニーズをくみ取り具現化するスキルを発揮できるポジションです。

社員インタビュー

フラッシュストレージ事業戦略部M.

プロフィール
大学院でUNIX系OSを研究。あらゆるものがインターネットにつながる時代を予見し、1997年、東芝に新卒入社。研究開発センターを経て、2017年に現在の部署に転籍。20年以上にわたって、先端製品・先端技術の研究開発ひとすじ。いち早くTV電話アプリやSNSを使いこなし、世の中がどう進化するのかを試していた。
現在の業務
メモリやSSDの枠にとらわれず、マーケットのニーズを察知して、独創的なソフトウェア/ハードウェア製品の企画から立ち上げ~事業化まで主導していくポジションです。開発部門や応用技術部門、現地法人などを巻き込みながら、次世代のキオクシアをリードする製品やソリューションの「芽」を生み出すことに邁進しています。
やりがい
コンピュータやネットワークやストレージが今後どうなっていくか? ITのトレンドやハイパースケーラー等の顧客ニーズを先読みしながら、次世代の技術・製品のあり方を探究できます。自由度の高いR&D環境の中で「記憶や記録の世界」において次世代技術のあるべき姿の実現に向けて取り組めることが楽しいですね。

#2 要素技術開発

SSD製品の開発に必要な要素技術をコーディネートする役割を担います。当社のSSD事業は、コンシューマー向け、エンタープライズ向け、データセンター向けの3用途が主ですが、用途横断で検討可能な技術テーマ(※)を扱っています。

(※)実務は以下3機能に分けて推進
1)IPコア、ECC(エラー訂正回路)、ファームウェアやアーキテクチャの技術開発
2)PCB(プリント回路基板)および筐体 3)セキュリティ

社員インタビュー

要素技術部K.

プロフィール
大学でコンピュータサイエンスを専攻して2004年4月、東芝のPC部門に新卒入社。PCのアプリケーション開発を手がけ、ファームウェアの知見を深めるなかで、さらなるキャリアアップを志向。フリーエージェント制度を利用して、2016年に東芝メモリ(現・キオクシア)へ転籍した。
現在の業務
SSDの多様な要素技術のうち、エンタープライズ領域のセキュリティモジュール開発を担当。顧客企業のセキュリティ確保に対する高度な要求に応えて、データの暗号化、ファームウェアのハッキングを阻止する機能など、セキュリティソフト全般に関わっている。
やりがい
すべての人の記憶を保存するストレージを開発できるのが、いちばんのモチベーションです。現代はIoTの急激な進行により、世の中のあらゆる人々が簡単にネットワークに接続できますが、その分一般の方がセキュリティリスクへの遭遇危険性も高まると考えています。ストレージに限らずセキュリティの知見、正しく世の中に提供していくことも私たちの使命だと思いますね。

#3 仕様検討、構想設計

あらゆるデバイスの小型化・省スペース化が進んでいる各種SSD製品において
 ・プリント基板、各種部品実装設計
 ・筐体設計
 ・EMC試験、熱解析
を通して構想・仕様の設計を実施します。クライアント向け、エンタープライズ向けといった用途に分ける部分、すべてのSSD共通部分を棲み分けながらながら、より高性能で信頼性の高い製品の量産化を目指します。

#4 製品開発、実設計、検証

製品の量産化に向けて、筐体設計はもちろん、SSDの性能を最大化させるために特に欠かせない部分であるファームウェア開発やSoC開発などを行います。SSDはメモリ本体とシステムが行動に融合したコンピューティングシステムなので、ソフト・ハードの知見を集結します。

  • 社員インタビュー

    eSSD技術部M.

    プロフィール
    工学部電気情報学科を卒業して、1995年4月東芝に新卒入社。マイコンの組込みソフト開発等に携わり、2014年から現職。
    現在の業務
    エンタープライズ向け製品において顧客専用のSSDのファームウェアを開発している。応用技術エンジニアを通して、顧客の要求仕様を把握し、実現に向けた開発を進めていきます。
    やりがい
    顧客企業は、世界のメジャーなサーバー/ストレージメーカー。エンドユーザーは、金融、eコマース、Webサービス等の大手企業です。自分がつくったソフトが仕様通りに動き、世界のビジネスを支えていることが嬉しいです。
  • dSSD技術部G.

    プロフィール
    2015年4月キャリア入社。大学では電子工学を専攻。前職はオーディオメーカーで、音響機器の組込みソフト開発に携わる。勢いがあって、将来性豊かな東芝のストレージ事業部への転職を決意。
    現在の業務
    大規模なデータセンター向けに、大容量で高速処理やセキュリティ維持等の機能を持つ高性能SSDのファームウェアを開発・提供している。アメリカにもファーム開発拠点があり、日米で連携してプロジェクトを進める。
    やりがい
    顧客はITのグローバルプラットフォーマー。より高速・高性能のSSDを提案・実現し、グローバルに自分の技術が展開されていくプロセスは楽しいですね。また、担当製品を通じて会社の売上げに寄与できた時も達成感は大きいです。
  • cSSD技術部Y.

    プロフィール
    2015年4月キャリア入社。工学部情報科学科卒。前職は電子機器の組込みソフト開発。開発拠点の海外移転にともない、自身の手でソフトウェアを開発する機会が減少。組み込み系技術者が多く活躍していた東芝のストレージ事業部に転職
    現在の業務
    国際的な知名度を持つブランドのPCに内部記録装置として搭載されるSSDのファームウェア開発を担当。自社と協力会社のエンジニアを率いてプロジェクトを推進している。
    やりがい
    ファームの初期検討から製品リリース後の機能追加まで一貫して任される手ごたえを実感できることです。また、最近ではストレージを通じて蓄積された社内データが膨大にあるので、それらの解析や新たなビジネスへの紐づけも率先して実施しています。

#5 生産技術開発

SSD生産にあたり、生産立ち上げ、部品・資材の調達、量産の維持の3機能に分かれて、生産効率に優れるものづくりの進め方を追求しています。設計部門、サプライヤー、海外EMSなどあらゆる関係部署と連携しながら、よりよいSSDをより多く世の中に届けられるような量産体制を牽引していきます。また、近年では工場の自動化、生産におけるICT活用の推進など生産体制の見直し・改善も重要なテーマの1つです。

社員インタビュー

SSD生産技術部O.

プロフィール
工業高校で電気・電子・情報の基礎を習得し、1992年4月東芝に入社。約20年間、青梅工場や横浜事業所で、汎用機、サーバ、PC、HDD等の生産技術を手がける。一時、商社の営業を経験するが、ものづくりへの思いが再燃し2018年9月に東芝メモリ(現・キオクシア)に入社。
現在の業務
SSDの製造拠点、フィリピンの加工委託先の生産性向上が主要なミッション。日本の生産技術部と現地のエンジニアによって編成されるプロジェクトのひとつのチームを、リーダーとして率いている。
やりがい
入社間もない頃、SSDの生産ラインにおいて、100台以上の装置から構成される検査工程のフローを、ITとIEを駆使して改善するプロジェクトに参画。設備稼働率を25%ほど高めることができました。出身業種を問わず、自分が持っている技術的知見を活かして業務の幅を広げていけるのが嬉しいですね。

#6 応用技術、販促戦略

SSD製品に特化した技術マーケティングを推進しています。SSDクライアントに対して新商品の企画・提案、技術支援はもちろん、顧客のニーズを開発部門に還元しながらSSD事業戦略の立案にもあたります。顧客は海外の有名ITメーカーが主です。また、PCIeやNVMeなどインターフェース規格への対応や標準化といった技術課題に協調して取り組むケースも多く、市場・技術・競合に関する最新の動向をキャッチすることが求められます。

社員インタビュー

応用技術部T.

プロフィール
電気電子工学専攻で、プラズマの発光分析を探求。2014年7月キャリア入社。前職は半導体や電子機器のメーカーで通算19年ほど、主に画像系ASICの応用技術を担当。日本の半導体産業が『世界に負けたくない』という想いが募り、当社への転職を決意。
現在の業務
アジア、特に中国のIT企業にエンタープライズ向けSSDを拡販するチームのリーダー。
やりがい
IT産業の発展が著しい中国では、エンタープライズ向けSSDの需要が非常に強く、新製品への注目度も高い状態です。そのため、サーバーメーカーやITサービス企業等の顧客ニーズにフィットする製品を提案することが欠かせません。大きな伸びしろを望めるだけに、攻めの姿勢に徹して市場開拓をドライブしている実感があります。メモリメーカーならではのSSD性能を武器に、顧客認定の取得に向けて戦略的に挑戦する毎日が楽しいですね。

#7 品質評価・保証・検証

SSDの品質に対して、研究開発・製品開発・量産それぞれのフェーズで機能・特性・信頼性認定評価、試験技術の開発、試験工程の立ち上げ、実解析、製品へのフィードバックなどを広く手掛けます。量産後は顧客の対応窓口ではキオクシアの顔として不良解析や品質に関するフィードバックを開発部隊に接続するという業務にも携われるチャンスもあります。高い品質・信頼性はもちろん、近年ではテスト工程の最適化などもテーマとして注目されており、守りではなく攻めの姿勢で品質を追求できます。

  • 社員インタビュー

    品質保証部C.

    プロフィール
    大学では有機化学、大学院では電気化学を専攻し、フレキシブル配線板の評価手法開発を研究。2008年4月、東芝に新卒入社。HDD事業部を経て、2015年から現在のSSD事業部。この間、一貫して製品品質に関わる品質保証・不良解析・顧客担当に従事。製品全体に携われる品質保証の仕事に魅力を感じている。
    現在の業務
    日本以外の海外顧客/グローバルIT企業向けエンタープライズ向けSSD製品の品質保証、特に量産供給開始後のお客様サポートを担当。
    やりがい
    品質保証=日々の不具合対応と思われがちですが、業務においてウエイトが大きいのは、当社SSDに関する品質を、お客様とともに作りこんで高めていくことです。信頼性やセキュリティなど、顧客から寄せられる高いパフォーマンスへの要求に応じ、製品や製造工程に関する精確なデータを収集して、品質を高めていきます。結果的に製品品質や対応サポート力で、お客様から高得点をいただけた時にはやりがいもひとしおですね。
  • 品質保証部F.

    プロフィール
    大学で電気電子情報工学を専攻し、大学院ではGPSによる測位システムのものづくりを探求。当時のSNSを見て、近い将来には、エンターテイメントから生活に必要な情報までクラウドに乗せて配信する流れが加速し、高性能で大容量の記憶装置が主流になると確信。当時はほとんど知られていなかったSSDに着目し、2009年4月に東芝のメモリ事業部門(当時)に新卒入社。
    現在の業務
    SSD製品の信頼性を担保する出荷試験を担当しています。テスト工程のプログラムを設計し、日本のパイロットラインでバグ出しをした後、フィリピンの工場に量産移管します。耐温度環境や耐久性などの試験も行います。
    やりがい
    絶対的な品質が要求されるデータセンター向けと、コストパフォーマンス重視のコンシューマ向け、2つの分野のSSDを担当しており、それぞれに応じた製品性能を追求していけるのが楽しいですね。また、SSDは先端のシステム機器、ITや品質、生産などあらゆる経験を活かせるチャンスに溢れていますよ。
 
 
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